今年のWWDCも間もなく開催。ソフト面での技術革新も気になりますが、やっぱり気になるのは、秋に発売予定の新型iPhoneですよね。
例年通りなら発売まで約3ヶ月。この時期は比較的確度の高い噂情報も出始めるので、そうした情報を基に、改めて今年の新型iPhoneを予測してみたいと思います。
2019年 iPhoneどう変わる?
今年の新型iPhoneは3モデル
2017年以降、秋に発表される新型iPhoneは、毎回3機種用意されています。
一昨年(2017年)はiPhone8/8PlusとiPhoneX、昨年はiPhoneXS/XS MaxとiPhoneXR。微妙に構成は異なりますが、ディスプレイサイズだけを見ると大・中・小の3モデル体制。
この流れは、どうやら今年も維持されるようです。
昨年と同じ流れなら、小と大はOLED搭載の高価なモデル、中は液晶ディスプレイ搭載のやや安価なモデルになりますが、現時点でどのようになるかはっきりしていません。
ただ、こちらの記事によると、準備が間に合わず2019年もOLED2機種+液晶1機種の体制が続くとのことなので、昨年同様の構成になる可能性が高そうです。
アップルは今年発売する新端末の全てを、OLED仕様にしたい意向だが、WSJによると製造工程の準備が間に合わず、全端末がOLED対応になるのは2020年のモデルからだという。
iPhoneが次世代モデルで「液晶」を全廃へ、日本メーカーに打撃-Forbes JAPAN
iPhoneXRの後継機種は多カラー展開になる
iPhoneXRは5c以来およそ5年振りに多カラー展開を行うiPhoneとなりましたが、この流れは2019年の後継機種でも踏襲されるようです。
Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]のこちらの記事によると、一部のカラーを廃止して新色に入れ替えるものの、全体の色数は変わらないとのこと。
カラフルなiPhoneXRが好きという方は、今年のXR後継機種も狙い目かもしれませんね。
カメラはデュアルまたはトリプル仕様
昨年のiPhoneでは、XS/XS Maxがデュアルカメラ、XRがシングルカメラと異なる仕様になっていました。
デュアルカメラの機種は従来と変わらない使い心地だった一方、XRはポートレートモードの被写体が標準では人物に限定されていた為、扱いづらさを感じていた方も少なくないと思います。
また、同時期に発表されたGoogleのPixel3では、XRと同じシングルカメラで人物以外もポートレートモードの被写体に選ぶ事ができた事も、XRの評価を下げる一因となったことは否定できません。
その辺りの反省を踏まえてか、今回のiPhoneXR後継機種はデュアルカメラ装備になる模様です。
ではXS/XS Maxの後継機種はどうかというと、こちらはトリプルカメラになる様子。
詳しくはリンク先の記事をご覧頂きたいのですが、仮にトリプルカメラが搭載されれば、Androidのフラグシップ機(SONY Xperia1など)のトレンドに対して、iPhoneが殆ど間を空けずに追随した事になります。
ただ、現時点の情報では、3つのカメラがどのような構成になるかまでは分かっていません。
過去、iPhoneが初めてデュアルカメラを搭載した際は、先行するHUAWEIがカラー+白黒カメラのデュアル構成を採用していたのに対し、広角+望遠という全く別の構成を採用していました。
トリプルカメラについても、Appleは他社と異なる構成を採用する可能性がある為、今後の情報に注目したいところです。
iPhoneからQi対応デバイスへ充電出来るようになる〜ApplePencil対応の可能性もあり?
iPhoneでは2年前のiPhoneX/8/8Plusからワイヤレス充電に対応していますが、今年の新型iPhoneでは、iPhoneから別のデバイスへワイヤレス充電が出来るようになるようです。
Apple製品では、既にiPad Pro(2018)とApplePencil(第2世代)が似たような機能を搭載していることから、Appleにとって技術的にはさほど難しいものではないものと思われます。
問題があるとすれば、何を充電するのかということ。
既存の製品ではAirPods(第2世代)がワイヤレス充電に対応していますが、実際にiPhoneとくっつけて充電するかというと微妙なところ。
AirPodsを出先で充電するなら、モバイルバッテリーとLightningケーブルの方が運用は楽ではないでしょうか?
次に考えられるのはApple Watchですが、こちらは充電器の接する側が丸くなっており平たいiPhoneとは相性が良くありません。
iPhone本体の一部を凹ませるなら話は別ですが、Appleもさすがにそこまではしないでしょう。
最後に考えられるのは、ApplePencilへの対応。
前述のように、iPad Pro(2018)向けのApplePencil(第2世代)はiPad Proからのワイヤレス充電に対応している為、その仕組みを応用すれば、iPhoneにも充電機能を追加することはそれほど難しくありません。
Appleが何の意味もなく新機能を追加するとは考えづらいので、もしかすると今年のiPhoneではApplePencilに対応してくるのかもしれませんね。
気になる米中貿易摩擦の影響
iPhoneを販売しているのは米国のAppleですが、iPhoneの中に使われている部品はApple自身が作っている訳ではなく、世界各地の協力メーカーから仕入れたものとなっています。
過去の例を挙げると、ディスプレイは韓国のSamsungやLG、SoC(CPU)はSamsungや台湾のTSMC、カメラセンサーは日本のSONYといった具合です。
組み立てに関しては、台湾のFoxconn(鴻海精密工業)が担当しているとされており、少なくともその一部は中国国内の工場で生産されている模様。
そこで問題になってくるのが、現在国際問題となっている「米中貿易摩擦」です。
IT分野では中国HUAWEIの端末や5G設備の締め出しが注目されていますが、もう1つ米国が対応を進めているのが中国から輸入する製品に対する関税アップ。
対象製品にはiPhoneも当然含まれる為、このまま関税アップが行われれば、その分iPhoneが値上げされると考えるのが自然です。
ただ、Appleが一時期、下取り金額の増額という形でiPhoneXRを実質値引き販売していた事を考えると、新型iPhoneの値上げはやりたくても中々できないというのが正直なところだと思います。
特にシェアの大きい日本では、今年10月から消費税率上昇が予定されている為、値上げを行うと消費増税のダブルパンチで一気に売上が低迷する可能性も。
Googleが安価なPixel3aを発表したことも考えると、(少なくとも日本国内向けは)ほぼ値上げなしで行くのではないかというのが私の予測です。
新型iPhoneの発表・発売時期はいつ?
新型iPhoneの機能も気になりますが、さらに気になるのが発表&発売時期。
こちらは、今年も例年通り9月の発表になるというのが、個人的な予測です。
Appleではここ数年、9月第2週の火曜日か水曜日(現地時間)に新型iPhoneの発表を行っています。ちなみに、昨年(2018年)は9月12日(火)でした。
2019年もこの法則通りだとすると、9月10日(火)または9月11日(水)(いずれも現地時間)となりますが、後者は同時多発テロの追悼日にあたる為、9月10日(火)にイベントが組まれる可能性が高いと思われます。
発売日についても、昨年同様機種別に時期をずらすことは十分考えられるでしょう。
そうなると、XS/XS Maxの後継機種は9月20日(金)、XRの後継機種は10月18日(金)または25日(金)になるというのが私の予測です。
ただし、前述のように日本では10月に消費増税が予定されている為、税率アップ前に入手すべく、昨年より予約競争が激しくなることが予想されます。
この辺りも要注目といえるでしょう。
5G対応はなさそう
4G(LTE)の上を行く新たな通信規格「5G」。
Androidでは次のメジャーアップデートでOSレベルでの正式対応が謳われていますが、iPhoneに関しては今のところその辺りがはっきりしていません。
ただ、記事執筆時点の情報を見た限りでは、2019年の新型iPhoneでの対応は可能性が低そうです。
5Gに関しては当サイトでも取り上げていますので、興味のある方はそちらも合わせてご覧ください。
iPhone8の改良版も発売される?
今年ではなく来年に関する噂ですが、最近になってこんな情報も出てきました。
詳しくはリンク先の記事をご覧頂きたいのですが、ラインナップから消えたiPhoneSEのポジションを埋める存在として、AppleはiPhone8の改良版を準備している模様。
あくまでもメディアの報道であって公式発表ではありませんが、この内容が事実だとすれば、Touch IDやコンパクトなモデルが好きな方には朗報と言えるでしょう。
ただ、価格はやはり少々高め。これがPixel3a並みかそれより少し高いくらいになれば嬉しいのですが……。
新型iPhoneへ買い換えるべきか否か
現状では噂レベルの段階なので、買い換えるべきかどうかの判断はまだ出来ません。
ただ、以下のいずれかに該当する場合は、新型iPhoneか型落ちになるiPhoneXS等に買い換えるのがお勧めです。
iOSのアップデート対象から外れた機種を使っている場合
WWDCでは次期iOSの概要が発表されるものと思われますが、例年通りなら、その際にアップデート対象となる機種のリストも公表されます。
このリストに入っていない機種を現在お使いの方は、セキュリティ面を考慮して新しいiPhoneに買い換えた方が賢明です。
動作の重さなど実用上のストレスを感じている場合
iOSのアップデート対象機種であっても、現状動きのサクサク感がイマイチでストレスを感じているのなら、新しい機種への買い換えを検討すると良いでしょう。
まとめ
今回は「WWDC19直前〜今だから知りたい新型iPhone噂情報〜」と題して、現時点の噂情報や各種報道を元に、2019年の新型iPhoneについて予測してみました。
あくまで予測なので実際にどうなるかは未知数ですが、今から楽しみという方も多いのではないでしょうか?
そして、秋まで待てないという方は、ぜひWWDCの生中継を見てiOSの新バージョンから新型iPhoneを予測してみるのも面白いかもしれません。
当サイトではWWDCに関する情報も掲載していますので、こちらも合わせてご覧ください。
以上、「WWDC19直前!新型iPhoneのウワサ情報まとめ。2019年のiPhoneの変化予想から、買い換える必要性を考える。」でした。